
住宅の暑さ対策:見落としがちな外壁・屋根の色が室温に与える影響
諏訪地域、松本地域、伊那地域の工務店の池原です
陽射しが 真夏ような強く感じるような陽気になってきました。
住宅において 暑さ対策として 外壁や屋根の色も少なからずとも
室内の温度上昇に与える影響があります
「夏は家にいても暑くてつらい…」と感じることはありませんか?
エアコンの設定温度を下げてもなかなか快適にならない、
電気代が高くなる一方だとお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。
太陽光は、目に見える光(可視光線)だけでなく、熱を感じさせる赤外線も多く含んでいます。
この赤外線をどれだけ吸収するか、反射するかが、建物の表面温度を大きく左右します。
- 濃い色の外壁や屋根:黒や濃いグレー、茶色といった濃い色は、太陽光、特に赤外線を多く吸収します
。吸収された熱は、外壁材や屋根材自体を高温にし、その熱がじわじわと室内に伝わっていくことで、室温を上昇させます。 - 薄い色の外壁や屋根:白やオフホワイト、明るいベージュといった薄い色は、太陽光を効率良く反射します。そのため、外壁材や屋根材の温度上昇が抑えられ、室内への熱の伝達も少なくなるため、室温の上昇を抑制する効果が期待できます。
想像してみてください。真夏の炎天下で黒いTシャツと白いTシャツを着たら
どちらが涼しく感じることがあるのか それと同じ現象が、住宅にも当てはまるのです。
色がもたらす影響はどれくらい?
具体的な温度差は、建物の構造、断熱材の種類、窓の配置など様々な要因によって異なりますが、
一般的には、外壁や屋根の色を明るい色にするだけで、室温が数℃低くなるということです
わずが数℃と聞くと小さく感じるかもしれませんが、
夏の厳しい暑さの中で数℃の差は、体感温度やエアコンの稼働状況に大きな違いをもたらします。
これから住宅の新築を検討されている方や、外壁や屋根の色を選択する際には、汚れや好みだけでなく
着る衣類と考えて選ぶ必要があります
一概にはいえない、環境によってかわりますが
- 黒色の表面温度:日差しが強い条件下では、気温+15℃〜20℃以上、
場合によっては50℃〜60℃以上に達することもあります。 - 白色の表面温度:同じ条件下でも、気温に近い温度、あるいは気温+数℃程度に抑えられることが多いです。
日射強度、風速、湿度、素材の熱伝導率、厚さなど、多くの要因によって変化します。
明確なことは「黒色は熱を吸収しやすく、白色は熱を反射しやすい」という原理が働くことから
住宅の外壁や屋根の色を選ぶ際には、
この表面温度の違いが室内の快適性や冷房費に直結することを考慮に入れることが重要です。