梅雨もサラッと快適に! 自然の力を活かす「風の通り道」
諏訪地域、松本地域、伊那地域の工務店の池原です
梅雨のジメジメとした湿気が「体」と「家」の両方に悪影響を及ぼすというお話をしてきましたが
マイホームを計画される方へ向けて、設計の工夫で湿気をコントロールする方法をお伝えします。
一年を通して快適な空間を作るためには、機械(エアコンなど)の力だけでなく、
自然の力を上手に活用する「パッシブデザイン」の考え方がとても重要です。
1. 家全体を深呼吸させる「風の通り道」
ただ窓をたくさん作れば風通しが良くなる、というわけではありません。
大切なのは「風の入り口」と「風の出口」をセットで計画することです。
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地域の風向き(卓越風)を読む
地域の夏場の風が、どの方向から吹きやすいかを計算して窓を配置します。
自然の風がスッと家の中を通り抜ける間取りは、湿気を淀ませません。ちなみに 気象データからは 西北西から風が多く吹いているというデータが
あります。
ただ 周辺の家・建物・立木・塀 地形などから その方角から風が吹くとは
限らないです。
海風、って知っていますか
海風(うみかぜ)は、日中に海から陸に向かって吹く風です。
陸と海の温度差によって発生し、涼しい空気を陸地へ運んで夏の気温上昇を抑えます太陽の光で陸地が海よりも早く暖められると、
陸の空気が上昇し気圧が下がります。
その気圧差を埋めるため、比較的冷たい海から陸へ風が吹き込みます。山風(やまかぜ)っていう風もあります
夜間に山の斜面や山頂付近の空気が冷やされて重くなり、尾根から谷や麓に向かって吹き下ろす局地的な風のことです。
日中に山へ向かって吹き上げる「谷風」とセットで「山谷風」と呼ばれ、晴れた日の夜に日常的に発生しますこの特性を知っていれば 川が近い、山が近い という立地ならば この自然の風の
特性を活かすことも考えます。とあるお宅で 設計をした事例です。
北側の部屋ですが 北側の方角には里山があります。 北側なので 日射は見込めない という
ことで 和室にしたこともあり ゴロゴロと寝そべっている状態で 明かりを感じられないか
と思い、畳面、低い位置に窓を設けました。
夏場にその窓は日影になるのですが、 山から降りてくる涼しい風が入ってくる って
お住まいのお客様に大変 喜んでもらいました。
こうした 特性のもう一つに
高低差を利用した換気(重力換気)
暖かい空気は上へ、冷たい空気は下へ移動する性質があります。
これを利用して、低い位置に風の入り口となる窓を、2吹き抜けの高い位置に出口となる窓(高窓)を設けることで、
風がない日でも自然な空気の流れを生み出すことができます。単なる窓、単なる間取り これは誰でも描けることですが
こうした効力を加味して設計をし、提案をすることが 重要なことだと思います
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