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英雄ポロネーズへの道②|私を動かしたもの

こんにちは!
松本、諏訪、伊那地域の工務店エルハウスの住宅コンサルタント、
遠藤千咲(ちさっきー)です。

ー前回の続きー
この前東京にユンディ・リのコンサートに行った話を実家に行った時に母親としていました。
ユーチューブを見せて
「この人!以前のショパンコンクールで最年少で優勝した中国のピアニストだよ」
「ショパンコンクールは知ってる!お前も好きな曲あったよね」
「そうそう、英雄ポロネーズね」
などと話が弾み、英雄ポロネーズの演奏もYouTubeを見たりしていました。

前は演奏者のことは特に気にしていませんでしたが、
ユーチューブを見ると過去から現在までいろんな人が弾いている同じ曲の演奏を見ることができます。
そしてそれぞれ特徴があり、
同じ曲でもいろんな発見や表現を感じることができます。
YouTubeを通して最近知ったピアニストの中で、

ユンディ・リ
マルタ・アルゲリッチ
リヒテル

の演奏に心が動かされました。
もちろん素晴らしいピアニスト、知らない人も沢山いる中で
ピアノを始めたばかりの私がたまたま聴いて特に響いた人です。

「このマルタ・アルゲリッチは女の人だけどすごく力強く弾くんだよね」
「弾き終わった後もあっさり〜退場でかっこいいんだよ」


「そういえば、私が聴いていた英雄ポロネーズを弾いていた人は誰だったんだろう?」
「NHKだし、きっと当時の素晴らしい演奏家だったかもしれない!」

と会話が進み、
しまい込んであったレコードを物色。

ありました!
読みふけった解説の本、記憶の彼方にあったジャケットの写真を見るとこみあげるような感情が沸きました。

そして演奏者の名前を見ると・・・・・

な、な、なんと!
マルタ・アルゲリッチさんではありませんか!!!


これには衝撃を受けました!!!

再びピアノに興味を持ち、
現代のツールを使ってたまたま知った心を動かされたピアニストが、
45年前の私の心も動かしていたのでした。

今は83歳くらいです。
もちろんまだまだ活躍されています。
きっと録音当時は20代後半くらいだったと思います。

燕尾服を着た40歳くらいのおじさまピアニストだと想像していた人が、
若い女性の演奏家だったのです。
それほど力強く、感動を与える演奏でした。

ー感動は心の奥で感じ続けているー
残念ながら家にあるステレオは電源を入れてもプレーヤーが動かず聞くことができませんでした。
ちょっとした小さいプレーヤーがあるのでそっちでレコードに針を落として聴いてみました。
雑音が多く、ひどい状態でしたがその奥から聞こえるのはまぎれもなく子供の頃聞いていた音です。

自分の感性をほぼ養ったといっていい音楽が、
超一流の人の演奏だったことに神様と父に感謝しかありません。
そして再会させてくれたことにも。
ショパンと英雄ポロネーズとアルゲリッチが心の奥でずっと
音楽が好きという気持ちを持ち続けさせてくれていたのです。
(第2位はリストのハンガリー狂詩曲です🩷)

私がピアノを再開したのも偶然、たまたまの事ですが、
たぶん必然だったのだと思います。
やりたい事が見つからない、趣味がないと言う人も多くいますが、
夢中になる事、好きな事、人生でやり残したと思うことは本当に自分の近くにあります。
そのヒントは子供の頃の記憶に眠っているかもしれません。

45年ぶりに手にした擦り切れるほど聴いたレコードで、
アルゲリッチと出会えたことは本当に嬉しい出来事でした。

私も家づくりを通してこのような感動を与えられたら本望です。

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