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女性建築士、コーディネーター|私の原点(実務編)

こんにちは!
松本、諏訪、伊那地域の工務店エルハウスの住宅コンサルタント、
土橋千咲です。

今日は真面目に語ってみる….. か。
突然ですが、今日は今までの私の軌跡というかなぜ住宅コンサルタントなのか、
今までの経験で何が役に立っているのか、
これから住宅(建築)の仕事を志す人に伝えるメッセージは?
を考えてみようと思います。

私の強み
そればズバリ「女性」であると言うこと。
建築、仕事に対してです。
やや時代錯誤感も否めませんが、実際どのように活かされたのかというと、
間取りや生活、インテリアなど夢と実用を合体できるのは女性ならではの目線があるからです。

そして今思うに、コンサルタントとしてのキャリアに繋がっているのは、
インテリアコーディネーターの勉強と資格試験、と実務経験です。

実は建築士よりインテリアコーディネーターだよ
私は25歳の時に2級建築士、26歳の時にインテリアコーディネーターの資格をとりました。(昔だなー)
当時インテリアコーディネーターは花形職業というか、
キラキラ職業で人気のある資格試験でした。
受験者も多くて倍率も高く、しかも受験資格が26歳以上となっていました。(今は確か制限なし)

当時私は取りたくても年齢が達していなくて取れなかったのです。
それでしかたなくと言う感じで建築士を受けたという形でした。
建築士もそれなりに大変でしたが、年齢が達してコーディネーターを受けれる時はワクワクしました。
思い起こせば今となってはインテリアコーディネーターの勉強をしたことが大きく役立っています。

建築、デザインだけでない
それは内容が建築士よりかなり幅広く充実しているからです。
建築だけでなく、歴史、東洋西洋建築、家具、デザインスタイル、デザイン運動、
テキスタイル、設備機器、マーケティング、流通、接客など今のコンサルタントに必要な知識がほとんど盛り込まれています。

椅子や家具のデザインに興味があり過去ブログフィンユール展
西洋建築を見ると洋式や年代、設計者まで比較、検証しながら見学できるのも過去ブログ西洋建築

コーディネーターの勉強をしたからこそだと今は思えます。

その時の知識や話題を豊富にもってコンサルタントに活かすことができます。

資格の意味
正直な話、建築業界ではインテリアコーディネーターは建築士より市民権はありません。
建築士というと「すごいね〜」と言われることはあっても、
インテリアコーディネーターの資格だけでは説得力が無いのが現実です。特に田舎では。

今は建築の仕事の多くがIT化しています。
図面もオールCADですし、基本構造的なことや建築的な知識はなくても図面は誰でも描けます。
そんな世界では建築士として力を発揮できるのは限られた、専門性を持って建築に取り組んでいる建築家と言われる人にしかないと私は思います。
要するに肩書きです。
もちろん肩書きとしての意味は大きいです。それは認めます。
自分もその恩恵は受けてきました。

目的のための手段
人にもよりますし、目指す事が違うのも当然ですが、
住宅、建築にロマンを求めないのであれば建築士で充分、デザインは後付けでいいです。
感性を活かしたデザイン、プランニング、歴史を知った上での提案、センスなどから建築を考えたい人はぜひインテリアコーディネーターの勉強をしてみてください。
資格にはそれほど意味を持ちませんが、得る知識は建築士より多いです。

どんなことも手段が目的になっては良くないですが、目的のための手段と思って勉強することは大切です。

炎上しそうな文章となりましたが、
30年以上建築、家づくりをしてきた私の経験からの正直な意見として読んでいただけたら幸いです。

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