
松本市浅間温泉「界 松本」におもてなし体験をしてきた結果
諏訪地域、松本地域、伊那地域の工務店の池原です
コロナが5類に移行して初めて迎える夏。
お子さんたちも夏休みに入り、「どこかに連れて行こうか」と計画を練っている方も多いのではないでしょうか。
先月メンバーで、松本市浅間温泉 星野リゾート松本市浅間温泉 星野リゾートにおもてなしを体験してきた話です。
建築業者は感性を磨き、品質や価値を見極める力が必要
「ずいぶんと高級なところに行くんだね」と思われるかもしれませんが、実際に「触れる」「感じる」「見る」という体験は、言葉では表しきれないほど大切なことです。
私たち建築業者は、高級車が何台も買えるほどの高額な家を手掛けています。だからこそ、感性を磨き、品質や価値を見極める力が必要になります。
以前、こんなことを言われたことがあります。
「一度、レクサスのショールームに行ってみな」。
その経験が、ものづくりの視点を変えるきっかけになるのかもしれません。
人に感謝する心や、その表現は、誰かから教わるものではなく、自分で感じ、自分の心から自然と湧き上がるものです。それが「真心」というものだと思います。
一泊五万円もする高級ホテル――その価値を「それなりか」「そうでもないのか」と感じるかは人それぞれ。でも、そこから得られる体験や気づきは、金額以上のものがあるかもしれません。それが心に響く「真心」のサービスだったなら、なおさらですね。
松本市浅間温泉 星野リゾート「界松本」に足を踏み入れてみた結果
よくある温泉旅館で、お客様を出迎えるために番頭さんや仲居さんらしき方が、夕方になるとホテルや旅館の入り口でずっと立っている姿を見かけます。
その姿を見て、「何時に来るのかわからないのに、ずっと立っているなんて、大変だよね」と思ったことがあります。
そんなふうに考えながら、「界 松本」に車で入ると「あれ?誰もいない」しかも建物がカッコ良すぎて、入り口がどこなの?っと一瞬思いました。
車を停めた瞬間、中からスタッフの方が出迎えに来てくださいました。
ここまでは普通のことかな、いや、むしろ普通以下かも?と思っていたところ、気になって「よく私が来たって分かりましたね」と尋ねてみました。
すると、「屋内からカメラで確認しています」とのこと。
なるほど、そんな仕組みになっていたのか、と少し驚きました。
そうだよね。あの、ずーっと立っている姿って、よく考えたら不合理だよね。
また、高級な場所であればあるほど、誰にでも対応できるようにぼーっと立っているだけでは、なんだか貧相に感じてしまうかも。
その場その場で、その人のためだけに出迎えをするほうが、ずっと心が伝わる気がするな、と改めて思いました。
そういえば、この施設には看板もなかったけど、それも良いなと思いました。必要最低限の情報だけで、過剰な主張をしない感じが、品格を感じさせますよね。
入り口までのアプローチが生み出す期待感
中に案内される前に、まず目を引いたのが入り口までのアプローチ。このアプローチがあるだけで、高級感がぐっと増しますよね。そして、このアプローチが囲まれていることで、訪れる人に「何が待っているんだろう?」という期待感を抱かせるんです。
そういえば、ディズニーランドのアトラクションも同じですよね。すべてのアトラクションに、入り口から乗り場までの通路があります。でも、その通路はただの通路ではなく、しっかりと演出されています。一歩中に足を踏み入れると、外の世界とは切り離された、まるで別世界に入り込んだような雰囲気を味わえるんです。
この「期待感」と「非日常感」を演出する工夫が、特別な体験を生み出すんだなと改めて感じました。
「界松本」はロビーに到着してもすごかった
ホテルのロビーに到着すると、カウンターに即案内されるのではなく、まず飲み物とおしぼりを手渡され、「ソファーでお待ちください」と声をかけられました。
これだけでも、一般的なホテルとは少し違う配慮を感じますよね。
特筆すべきは、チェックインをするお客様が順番待ちをしているわけではなく、お客様のペースに合わせたサービスが提供されていることです。
・早く部屋で休みたい人は、すぐにチェックインできる。
・ゆっくりと一息つきたい人は、飲み物とともにリラックスできる。
これは、ホテル側の都合をお客様に押し付けず、それぞれのニーズに応じた対応をしている証拠です。まさに、心遣いの表れであり、“真心”を感じる場面でした。