「高気密・高断熱の家」にするなら、完成してしまったら見えなくなる部分をきっちり施工することが重要な理由
諏訪地域、松本地域、伊那地域の工務店の池原です
職人さんたちの存在がここ20年で大きく変わってきました
多能工、つまり建築現場で幅広いスキルを持つ職人さんたちの存在が、ここ20年で大きく変わってきました。
以前は、職人さんの仕事は非常に専門性が高く、それぞれの分野で分業されていました。しかし、現在では専門外の作業も手がけるようになっています。特に大工さんは、多岐にわたる建築作業を担い、住宅の性能や強固な構造を求められる時代において、頼りになる存在であることは間違いありません。
この変化は、建築の効率化や人手不足といった現場のニーズに応えるための進化と言えるでしょう。
昔は「こんなことはやらなかった」と言いつつも、今ではより良い家を作るために惜しみなく協力してくださる職人さんたち。その姿勢には本当に感謝しかありません。
お客様の理想の住まいを実現するために、専門の枠を越えて力を尽くしてくれるその姿勢は、家づくりにおいて何よりも大切なものだと感じます。
窓と柱の隙間にウレタンフォーム（※）を吹き込んで、隙間をしっかりと埋めてもらっています。
こうした隙間をきっちりと埋めることが、家づくりではとても重要です。
完成してしまったら見えなくなる部分こそ、手を抜かずに丁寧に
完成してしまったら見えなくなる部分だからこそ、つい手を抜きたくなる箇所かもしれませんが、違うんです。
こういう部分こそ手を抜かずに、丁寧に施工するべきなんです。
見える部分は後から取り替えたり修繕したりすることが可能ですが、見えない部分はその真逆。
だからこそ、見えない部分にこそこだわり、きっちりと施工を行う必要があります。
高気密・高断熱な家になるかどうかの決め手は？
高気密・高断熱な家になるかどうかは、断熱材の厚みや窓ガラスの枚数だけで決まるものではありません。
実は、こうした細かい部分にまで気配りをして、丁寧に施工されているかどうかが大きな鍵を握るんです。
※ウレタンフォームって何？
住宅の隙間を埋めるために使われる材料で、スプレー状で出てきて隙間に吹き込むと、膨らんで固まるフォーム状の断熱材です。簡単に言うと、隙間を埋める「のり」のような役割を持つ断熱材で、住宅の高気密・高断熱化を支える重要なアイテムです。
