長野県茅野市の工務店社長が「ワークマン」から学ぶこと
諏訪地域、松本地域、伊那地域の工務店の池原です
お盆の最中、日本中と言っても過言でないほど各地大雨となっています。 おかげで・・・ということでもないですが、今まで読もうと思っていた本を２冊読むことができました。
「ワークマン」 って 建設業界では知らない人はいない 作業服を販売しているお店です、 所狭しと作業関係の
衣類から始まり、くつ、手袋までぎっしり陳列されています。 ここ数年、この「ワークマン」が アパレル進出か。 というくらいにアパレル業界で注目を浴びていることは知らない人はいないと思う、そのきっかけは
PB（プライベートブランド）を出したことです。 このPBを立ち上げから 現在におけるまでのストーリーを
書かれた本です。
読むまで全く知らなかったのですが、「ワークマン」は あの ベイシア、カインズ の創業者が作ったことこ、そこから分社化されていたこと。群馬県伊勢崎市から創業。 群馬といえば、 あの家電で有名なヤマダ電気も。
いまやヤマダグループとして 住宅、建材までの会社まで傘下に入れている巨大企業です。 群馬県凄いなぁ
「ワークマン」の飛躍は 将来、企業として頭打ちになるだろうと予想したことから、PBの立ち上げ決めた。
家具業界の「ニトリ」は自社ブランドを持っている、一方 「しまむら」 仕入れて売るというスタイル。
ワークマンも作業服を仕入れて売る という形態でした。 「ニトリ」と「しまむら」もどちらも全国に店舗を拡大していますが、さらに拡大を続けているのどちらだろうと みると理由がわかりやすいです。
PBで勝負できると考えたのが アパレルのホワイトゾーン市場を狙ったこと。 ソフトバンクの孫さんも絶賛したとか。 アパレルのトップ、ユニクロ、GU、H &M などとは勝負しないゾーン、 機能性と低価格を備えたゾーンでした。 ユニクロは シンプルデザイン、 GUは安さです。
ワークマンは 作業服で養った、機能性の充実を武器に PB化に、もう一つは、価格。 ９８０円、１９００円、
２９００円というわかりやすい価格です。 機能性に応じてつけられていること。 消費者からすると実にわかりやすい。 新しい商品を出してもこの価格掲示は変えない。 これも成功した秘訣です。
私も愛用していますが、とにかく機能という面ではすごくよく考えられています、（私の愛用しているワークマンのズボンには、カナビラがかけられる専用のフック有り、スマフォ専用のポケットもあります）デザインという面ではイマイチ のところもあるように私は思いますが、とにかくさすが、作業服を主してきた企業。 機能性は素材から始まり服へのポケット、ファスナーなど考えられています。 一種類で、多様な色を出さないのもワークマンの特徴。
ユニクロであれば 一度に１０色くらいのカラーラインナップがありますが、ワークマンはそれはない。３色くらい。これも、売れ筋に絞り、コストを抑える秘訣のようです。
住宅業界はどうでしょうか。機能を沢山設けたくなる、機能性が上がると快適な暮らしになるが、価格面もそれなりに上がっているはずです。 住宅の機能は、設備面、耐久性、性能面、この3つです。どれも１ランク上を目指すと、価格も１ランク上になることは事実です。それは、コストが上がるから。コスト削減を無下にはしていないものの、1つの装備、性能を追加することでコストがかるのは事実。 コストを上げずに、機能を充実させようとするのは、企業努力ではありますが、仕入れ先、施工者、そして私たち企業、全てに負荷がかかることになります。
負荷をかけると、どこか別の場所に負荷がかかりはじめます。 ですから 私たち実務者が機能という面から、行きすぎない選択をすること。必要な機能だけ、妥当性を見極めた選択をすることです。なんでも取り入れないことです。
そして徹底して無駄を省くこと。 無駄とは、豪華な展示場、イベント、多彩な広告、パンフレット、そして多様な人件費。私たちのエルハウス 無駄を省くことをこれからも貫いていきます
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