福田のオススメのお金とビジネスの本『バビロンの大富豪』『ユダヤの商法』『非常識な成功法則』
こんにちは、エルハウスの福田です。
今回は福田のオーディブルオススメシリーズです。
今回はお金の本を2冊紹介しようと思います。
オーディブルとは、Amazonの耳で聞く本、オーディオブックのこと。
結構前からあって、遅読の福田はよく使っていたのですが、
2022年から月額1500円でなんと聞き放題になって、ヤバいサービスへと進化しました。
『バビロンの大富豪』
オーディブルでも聴けますし、Prime会員ならKindleで無料で読むこともできます。
大昔の黄金の国、バビロンの人々が大富豪になるための知恵を話してくれる物語です。
100年近く愛されるロングセラー
バビロンの大富豪のすごさは、100年近く前から読まれ続けている本だということでしょう。
初版が実に1920年台。
太平洋戦争の前です。
今でも読まれる超ロングセラーなのです。
お金の本は世の中にたくさんありますが、これほど長期にわたって読まれている本はないんじゃないでしょうか。
お金って難しい。
何せ、時代背景なんかもあります。
源氏物語なんかは男と女の話、これは時代が変わってもずっと読める。
聖書も人間の道徳についての話、これも時代が変わったってずっと読める。
お金の話はその点、難しい。
古今東西お金について多くの人が書いたでしょう。
誰しもお金を求めた。
資産家に憧れた。
多くのお金の本が世にあふれた。
それでも、100年近く読み継がれているお金の本はバビロンの大富豪くらいじゃないでしょうか。
バビロンの大富豪が長く読み継がれているのは、
・真理であること
・読みやすいこと
・物語性があり誰しも納得できること
・簡単であり、親近感があること
ということじゃないでしょうか。
とにかく読みやすい。
そして、分かりやすい。
とにかく分かりやすく、簡単であり、真実であること。
資産を作るための7つの知恵が語られます。
この7つさえ理解でき、実行できればバビロンの大富豪になれます。
第1の知恵 財布に10枚のコインを入れたなら、9枚枚使っても、1枚は残しておく
バビロンは黄金の都市ですが、大富豪はごく一部。
貧乏な彼らは昔の仲間で大富豪になった人にアドバイスを教えてもらいにいきます。
みんな財布はペラペラ。
どうすればお金は増えるのか?
答えは簡単。
10枚のコインを入れたら1枚は残しましょう。
これを毎月、実直にやれば、10ヶ月我慢すれば、コインが10枚、つまり1ヶ月分の収入が手元に残るはずです。
「それができれば苦労しないよ!!」
そう思いますよね。はい、僕もそう思いますよ。
バビロンの貧乏な人々も、大富豪にそう言います。
そこで出てくるのが次の知恵です。
第2の知恵 自分の欲求と必要経費を混同しない
生きてるとあれこれ欲しくなるものです。
「せめて人並みに・・・」
誰しもそう思うのです。
特に日本人やってるとわかるのですが、日本人って年功序列で、給料が増える社会構造になっているじゃないですか。
だから、20代の前半の若者がものすごい頑張って仕事をして、結果を出していても、50代のおじさんと同じ給料はもらえないっていうのは当たり前です。
(先進国の中でそんなクレイジーな国は日本くらいかもしれませんが)
まあ、日本がクレイジーかどうかはさて置くとして、大原則として給料は増えるはずで、ゆとりができるはずなのです。
しかし、不思議と貯金が増えない人も多いです。
教育とかあれこれ出費も増えますからね。
そう、生きる必要経費というものがあるんです。
ついつい人間、実際には必要経費じゃなくても、
「これくらいは最低限の必要経費だから」
と考えてしまうものです。
欲求と必要経費を混同しないのは大事です。
第3の知恵 貯めたお金を増やす
これが日本人は苦手です。
まあ、でも、今の若い世代の人は積立NISAなどの制度もあるので、
いくらか資産運用する人も増えたのかもしれません。
まず、1、2の知恵で元手を作らないと話になりませんが、
元手を作ったら、増やさないと、いつまで経っても我慢して、10のうちの1のコインを貯める、必要経費を我慢する暮らしのままです。
第4の知恵 財産を損失から守る
じゃあ、ガンガン突っ込めば良いのか、というと、リスキーな橋を渡り続けているといずれ崩壊します。
なので、安全性も合わせて考えないといけません。
簡単に言えばうまい話には乗らないということですね。
投資の大原則として、100万円得するかもしれない話は100万円損する可能性もあるなど、最低限の知識を手に入れることで、損失から守ることができます。
その点で、本の中では「知恵のある人に相談するのが良い」とあります。
これまた真理をついています。
お金のある人に、
「お金ちょーだい!」
と言っても、お金はもらえません。
しかし、お金の知識がある人に真剣に相談すると、真剣に答えてもらえる場合が多いです。
恐らくですが、お金を持っている人、知恵ある人とは、知恵を共有したいものですし、自分の周囲に賢く資産のある仲間を作りたいと思うからでしょう。
もちろん、ものすごい儲け話を教えてくれ、っていうのは難しいと思います。
教えてくれくれ、は難しいです。
具体的に聞くことと、教えてもらったことを実行することが大事です。
知恵ある人、成功している人に、
「節約がうまくいって、お金が貯められて、資産運用を考えています。あなたを知恵ある人だと信じて相談したいのですが、○○という方法を検討しているのですが、意見もらえませんか?」
と具体的に相談すると、恐らくアドバイスがもらえるでしょう。
例えば、外貨建て保険で運用するのは良いかという話は多いです。
外貨建て保険も悪くないです。
ただ、保険なので、手数料がかかりますし、満期じゃないと下ろせないです。
また、満期までにその国の経済が悪くなってしまうと、手放すに手放せないなど、タイミングの問題が出てきます。
手数料がもったいないと感じれば、保険じゃなくて直接、外貨で運用すれば良いのです。アメリカ株を直接買ったって良いですし、個別の株を検討するのは難しいならS&P500(最近は猫も杓子もS&P500ですが)のインデックスファンドで運用かけても良いでしょう。
海外の銀行口座を持てれば、定期預金を作っても良いでしょう。(日本のような低金利の国や、通貨の価値が不安定な国ではリスキーですけど)
結構、運用の方法ってたくさんあります。
まあ、その辺は、住宅屋さんじゃなくて、投資に強いFPさんに相談して下さい。
相手に敬意を込めて、具体的に聞けば、結構、人って知恵を分けてくれるものです。
逆に、
「何か儲かる方法ありませんか?」
と漠然と聞いたって、なかなか答えにくいものです。
「安くて良い感じの家にしてくれませんか?」
と聞かれても困るのと同じですね。
信頼できる相手に具体的に質問して、教えてもらう、というのは大事ですね。
第5の知恵 マイホームを所有しよう
工務店の人間だからこんなことを言うんじゃないですよ(笑)
第五の知恵は本当にマイホームを持とう、なんですよ。
家を所有するということは、自分の人生への投資ですよ、と。
家賃を払って狭くて汚い賃貸に住んでいたらもったいないって言うんですね。
同じお金を払うなら、借金して家を建てて、その返済にあてなさい、と。
どこかのハウスメーカーの営業トークみたいな話ですけどね(笑)
でも、面白いのが、
「奥さんが庭で花を育てられる、ちょっとした家庭菜園ができる、そのくらいのゆとりがなくちゃいけない。
自分の家庭菜園で作ったものを食べるってのは、人間として実に素晴らしい気分になれることだよ。
家がゆったりしていて、そういう暮らしをしていれば、着る衣服だっていくらか小綺麗にしたくなるものだし、
生きることが全体的にゆとりができるものだよ。」
(福田のかいつまんだ要約です)
そんなことが書かれていて。
なるほどなー、と唸ります。
確かに、福田も、家を建てて、パンジーとフィカスを買いました。
奥さんが庭で花を育てられる、大した贅沢ではないはずですが、確かに庭のあるマイホームじゃないとできないものです。
100年前の本にそんなことが書いてあるのは実に面白いなと思います。
第6の知恵 将来(老後)に備えて今から準備しましょう
これは特に解説するまでもないですね。
第7の知恵 明確な目的を持って、そのために技術や知識を磨き、行動しましょう。
漠然とお金持ちになりたいじゃなくて。
具体的に金貨5枚欲しい!というように明確な目的をもることが大事ということです。
そして、行動しましょう。
漠然と「お金持ちになりたい」は難しいんですよ。
具体的に明確に考えるのが重要なのです。
そこが具体的に明確になれば、あとはそれに向かって具体的に行動して、技術や知恵を磨けば良いですよ、と。
金貨5枚という目標が達成できれば、その応用で金貨10枚という目標も達成できるようになりますよ、と。
100年前も今も結局同じ
7つの知恵というと難しそうですが。
実はすごく当たり前のことなんです。
聞いたって、
「なんだ、それだけのことか。もっと手っ取り早くお金を作る方法を教えてくれよ」
と思う人もいるでしょう。
バビロンの大富豪の物語の中でも、聴衆の中にはそう感じた人もいました。
しかし、聴衆の中には、素晴らしい話だと思って、「オレも実践して資産を作ろう」と行動し始める人もいたわけです。
別に目新しいことは書かれていなくて、淡々と真理が書かれているという感じです。
だからこそ、この本は何回読んでも面白いのです。
ユダヤの商法
ユダヤの商法はお金の本ですが、どちらかというと商売、ビジネスの本です。
これも1970年代の本で、少し古いです。
藤田田(ふじたでん)さんは、日本マクドナルドを作った人ですね。
世界の富を握るされるユダヤ人たちから日本人の中で数少ない契約を守る信頼できる男として、「銀座のユダヤ人」と呼ばれました。
ユダヤ人のビジネス感覚を紹介してくれています。
この本のすごさも古さが一つあります。
まず、初版が1970年代という古さもありますが。
そして、ユダヤ5000年の法則をベースにしているから、圧倒的に歴史があります。
「え、なんで?」
「ユダヤ5000年の法則だからです」
もう、グウの音も出ません。
だから、1970年代と昔の本でも、今、読んでも、ビビッと来るような鮮やかな切り口ですべてのテーマが語られています。
それでも、2020年代になって読んでも、ビビッと感じるということは、僕ら日本人の感覚は相変わらず世界から遅れているといことなのかもしれませんが。
「女と口を狙え」
これはちょっと時代錯誤かもしれませんが。
それでも、これこそ、ユダヤ4000年の公理だから、間違いないらしいです。
どういうことかというと、昔からお金を稼いでくるのは男であり。
それを管理するのは女だった。
つまり、お金を使うのは女だから、女を狙え。
これがユダヤ商法だそうです。
分かりやすいのがダイヤモンドですね。
口というのは食べるものです。
食べ物って、どんなに高価なものでも、食べれば消化されて排泄されます。
それでも、人間、お金を出しても美味しいものを食べたいのです。
だから、食べるものは商材として間違いないよ、と。
マクドナルドのハンバーガーも、まさに食べ物ですね。
そして、外で握り飯を食べるのは女性には抵抗があれど、
当時の最先端のハンバーガーを外で食べるのは、おしゃれですよね。
OLが食べたくなるものを狙うっていうのは、まさに「女と口を狙う」ですね。
昨今だとタピオカでしょうか(もう古いですか?)
余談ですが、住宅でも分かりやすいのが、パントリーですね。
奥様のスペースであり、食材のスペースでもあります。
働くために食うな、食うために働け
何のために生きてますか? 何のために働いていますか?
この質問に対して、
「食うためです」
と答える日本人は少ないでしょう。
むしろ、食うために働くなんてダメという考えの方が強いでしょう。
でも、ユダヤ人にとって、美味しいご馳走を堪能することこそ、人生の至上の楽しみなのだそうです。
贅沢な晩餐を毎晩楽しめる人こそ偉い人であり、そのためのお金がある人というのは偉い人なのだそうです。
だからこそ、食うために働いている、うまい飯を食うために生きている、というのがユダヤ人のビジネスの考えだそうです。
そして、食事中は、戦争、宗教、仕事の話はしない。
食事を大事にして、人生の楽しいこと、素晴らしいことの会話を、心許す相手と嗜む。
これが、ユダヤ人の食事だそうです。
確かに、私も昔、海外の寿司レストランでバイトしていた時に、ユダヤ人の食事を見たことがありますが、彼らはすごくゆっくりと食事を楽しみます。
良くも悪くも独特です。
はっきり言って、日本的なテーブルマナーとしては最悪でしたが、確かに好きな相手と過ごす食事の時間を大事にしている、楽しんでいるというのはよく分かります。(全てのユダヤ人がそうではないでしょうが)
食事については、日本人は黙って食べるという方が美徳かもしれませんが。
会話と食事をたしなむ、そして、それ相応の話題を持っているのが社会人としての品格、そういうのは割とユダヤ人に限らず、欧米人全般に多いのかもしれません。
世界のお金持ちの思想だということ
他にも、
・納得するまで徹底的に聞く
・契約=神との約束=絶対的なもの、どんなことがあっても破らない=だから契約を交わした相手は信頼する
・安易に相手を信頼しない
・数字で話す
・メモをとる
・外国語(特に英語)は使えて当たり前
など、日本人の商人ができていないことだったり、あまり重要視されていないことをユダヤ人は大事にしていることが分かります。
非常識な成功法則
神田昌典さんの本。
ここまで出てきた2冊と比べると、ちょっと格は落ちるかもしれませんね。
でも、この本も、かれこれ20年近く経ちます。
それでも、ここまで出た本は100年前とかで、なおかつ世界規模の考えなので、やっぱりスケールは小さいかもしれません。
でも、だからこそ、普通の市民である僕らの役に立ちます。
はっきり言って、ユダヤ人のことを知ったって、ユダヤ人とビジネスする機会なんて僕ら一般人にはありません(笑)
そして、この本には、何とエルハウスが出てきます。
というのも、エルハウスの創業者である平さんは、著者の神田さんビジネスを教えてもらっているという背景があります。
(私が入社するずっと前のことですけど)
茅野の田舎の工務店のエルハウスが、どうしてこんなに低価格で、暖かく、オシャレな家を作ることができるのか?
その答えの一部がこの本に載っています。
余談ですが、僕がエルハウスが好きな理由に、きちんとビジネスとして考えられているということがあります。
自分の会社を上から目線で評価するのも変な話ですが。
いくら良い家を作ったって、買う人が無理してローンを組まないといけないなんて家はビジネスとしてしんどいですよ。
営業していて、心折れてしまうでしょう。
逆にいくら安くたって、ダメな家ではビジネスとしてしんどいです。
良い家と、金額が絶妙なバランスで工夫されていないといけないと思います。
テレビCMバンバン打って、豪華なモデルハウスばんばん建てて、そりゃ、無理がありますよ。
はたまた、お金のことをきちんと勉強せず、高額でおしゃれな家を建てるのも問題だと僕は思います。
美術館とか駅だったら、それでも良いんでしょうけど。
一般の人が住む、一般住宅では、金額ってすごくシビアなことだと思います。
賢い方法で家を作らないと、安くて良い家は実現できません。
タイトル通り、非常識でちょっと偏ったビジネス書かもしれませんが。
読み物として面白いです。
まとめ。世界の考えが味方になる?
長くなりましたが、オーディブルのオススメ、お金とビジネスの本でした。
バビロンの大富豪が、一番簡単なことを一番簡単に書いていますが。
一番、奥が深いようにも思います。
世界の誰が聞いても、
「え、そんなこと、当たり前じゃないですか」
っていうことこそ真理ですし、そういうことを実践できるのはとても価値あることなんでしょう。
折に触れて読みたい本です。
物語なので、触れる度に、前感じたのと違う感想が持てて面白い、シンプルだからこそ、面白いです。
お金の本を読んだからって、お金が儲かるようになるかは分かりませんが。
日本にも入ってくるような世界レベルの考えって、やっぱり勉強になります。
直接的に役に立つかはわからないにせよ、面白いです。
ユダヤ人と食事する日が来ても、本を読んでおけば、ちょっとは話題についていけるかもしれません。
いや、難しいか(笑)
ちなみに、僕は欧米人と話して、話題についていけたことがありません。英語が苦手ということもあるにせよ、それ以上に、彼らは実にいろいろな知識を知っていますし、何よりよく喋ります(笑)
福田のオーディブルのオススメ。
また書きます。
なんせ聴き放題になってから、いろんな本、昔読んだ本やら、読みたくて読めていなかった本、何となく開く本、これが目を閉じたままいくらでも読めるので、実に楽しいです。
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