古民家を研究しています
諏訪地域、松本地域、伊那地域の工務店の池原です
ちの旅さんの 古民家 民泊施設 「ヤマウラステイ」の視察に行ってきました
こうして 多数の建築物を見ることが 設計に活かせる 学びなる 具体的でなくとも
目から入ってくる情景は 知的な財産になる。

築100年を超える家、いいわゆる古民家と呼ぶ建物ですが、
古民家は 現在では使用ができないような 黒光りした 大黒柱、 こんなにも大きい
梁、 1枚板の床、板で作られた引戸、がたくさん 使用されており 魅力ある建物です。

過去にこのような建物を解体をし 建て替えた経験はあります。 勿体無い と思いがありながら
そこに住み続けようとする住人の方にとっては 家は寒いし、耐震性も不安だし 段差もあり動きずらいし
という理由はよーく 理解できます。
ただ、やはり 柱や梁、床など 壊すには惜しみないな という思いがありました。

古民家再生という事が各地で行われるのは そのような理由もありますが
実際に古民家を蘇させるには、多額の費用もかかるのは事実です。 数百万だけ足すだけで
現代の家 暖かい家に建て直す事は可能です。
この部分は もどかしい問題ではありますが、

家づくりを担う者として 壊して新しい家を建てるだけで良いのか、って 最近、思うようになりました
今の家は性能重要視、、高断熱、高気密に走っています。
ただ 実際は空き家も多く、その空き家は 到底 高断熱、高気密ではない ですが、空き家も
残す価値のある家と 残さずとも良いかな と思う家 この2種類になるかと思います、
後者の残さずとも というのは家の作り、使用している材料などからです、これを 価格面優先をして
リノベーションという考えもありますが、

あくまでも私、個人の考えですが リノベーションをした際には 見た目だけではダメではないか
性能面、耐久性もリノベーションしなくてはと思うところです、ですが、実際にそこまで
手を入れた場合には 新築を建てるくらいな費用がかかると思いますから 結局は 建て替えを
おすすめします。


ですが 先ほどから触れている 古民家 これは そのような懸念とは切り離して
考えていいと思います。 古い 歴史的に後世に残す価値あり と判断していいのでは
ないでしょうか。 国宝のお城 松本城 、姫路城など 歴史的な建築物、と
同じ勝ちがあるはずです。
朽ち果てかける家は 人が住まい家です、 人が住まいないと 家は知らずに傷み始める
窓は開けない 風が通らない 雨もれも気が付かない

古民家と呼ぶに値をする家は 残していく では どのように残していくのか
当然、そのままの状態でなく 間取りも今の時代にあったように変える、
古き良き部分は残しておく、 断熱的、構造的な部分に 不安があるとすれば
民泊施設として活用をしても良い、

毎日 毎日暮らす場所ではない 多少の隙間風も 暖房で補える。寒さも
体感の一つ。 非日常の体験でもある。




