なぜ茅野市の工務店エルハウスの社員は大きな声を出す練習を欠かした事がないのか
こんにちは。諏訪・松本・伊那地域の工務店エルハウスです。
エルハウスでは、大きな声を出す練習を欠かした事がありません。
社長の平(ひら)は会社員時代に、作業員を目の前で亡くした出来事があるのです。
監督の数が足りないという理由で土木現場を手伝いに行った時の事です。道路舗装の下地を造る現場。私の目の前、ほんの数メートルの所で、作業員がロードローラーの下敷きになって亡くなったのです。
そうです。人間が目の前でぺしゃんこになる様子を目の当たりにしました。スローモーションの様に、人がローラーで潰されて行く。その瞬間、私は一言も声を発することが出来ませんでした。
「危ない!」
の一言が出なかったのです。
私は監督不在中の責任者と言うことで、警察に事情聴取を受けました。当時留守をしていた先輩は、私に対し申し訳ないと泣いて謝りました。10万円の罰金を払い私の罪は終わりました。
会社に行く気持ちにならずに、一週間ほど家に引きこもり状態です。会社を辞めよう。もう出来ない。無理だ。そう思いました。
しかし、私の担当している家は、私がいなければ工事が進みません。工事が遅れるとみなに迷惑をかけます。代わりの監督もいません。耐えられない気持ちを抑え仕事にでました。
がむしゃらに働くことで事故を忘れようとしました。
この時思ったのは、危険を感じたら大きな声を出すということです。危ない!その一言がいえたら、一人の人間の命を救えたかも知れないのです。たった一言で。
エルハウスでは、この事故の教訓を生かし、大きな声を出す練習を欠かした事がありません。社員の誰もが、少しでも危険を感じたら「危ない!」と大声を出すことが出来ます。私は自分の失敗を生かさなければ亡くなった方が浮かばれないと思いました。
エルハウス代表取締役 平秀信です。