ブログ(BLOG)|諏訪・松本の工務店エルハウス

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アフリカの普通の家ってどんな感じ?【福田のアフリカの思ひ出⑥】

こんにちは、松本、諏訪地域の工務店エルハウスの福田です。

今回は僕が若かりし日々に自転車でアフリカを放浪したときのお話です。
▽アフリカの思ひ出シリーズ、過去のお話はこちらからどうぞ

前回は普通の村で泊まらせてもらったお話でしたが、
実際、アフリカの人ってどんなところで暮らしているの?
どんな家に住んでいるの?
そして、あの人(福田)は、一体どうやって生きていたの?
って気になるという声もありましたので、今回は、そんなお話です。

アフリカと一口に言っても、国によっても違うのですが、
日本人がイメージするアフリカの家というとこんな感じじゃないでしょうか?

実際、このタイプのおうちも少なからずあります。
本当にレンガを積み上げて、屋根をくっつけているだけのタイプのおうちですね。
家の前に置いているバケツの水で手を洗います。

僕が実際に泊まるような安宿はもう少ししっかりしています。

ちょっと乱雑ですが、実際に泊まった部屋で過ごしている様子です。
床がタイル敷きでなんだかお洒落ですね。
昨今の日本の家の内装だったら、塗り壁、タイル敷き、人気の内装ですね。

蚊帳もありますので、マラリア対策も万全!!
なわけもなく、気付けば、蚊は入っています。
マラリアかもしれないと思ったときは、早めに病院に行けば大丈夫ということです。
手遅れになると死んでしまうこともありますので、怪しいと思ったら病院に行くのが大事です。

テレビが付いている宿も時々ありますが、テレビはあまり見ることはないです。

村によってはすぐに停電する村もありますので、
停電すると、こんな感じでジュースのビンにロウソクを立てたものをもらえたりします。

こういうタイプの村では、冷蔵庫で冷えた飲み物はあまり期待できません。
旅していると、冷えていても冷えていなくても、どっちでも良いのですが。
安全に飲める液体なら、何でも良いです。

ただ、ビールを頼む時には、スワヒリ語では、
「バリディ、サーナ」
と付け加えると、ベリー、コールドなビールを出してもらえます。
ビア、バリディ、サーナ→よく冷えたビール
チプシ→フライドポテト的なもの
ワリ、ナ、ニャマ→米と牛肉
クク→鶏肉
ジャー→お腹減った
食べ物に関するスワヒリ語はこの辺りを覚えておけば生きていけるでしょう。

ただ、ビールについても、だんだんぬるいビールも美味しくなってきます。
僕ら日本人にはぬるいビールの習慣は少ないですが、
暑い国で、薄い、ぬるいビールをぐびぐび飲むのはとても気持ち良いんです。

暖かいお湯が出て来るシャワーは少ないです。
たまに、
「おっ、この宿ホットシャワーが出るの?!」
と思ってひねってもお湯は出ません。
なぜかは分かりませんし、お湯をお願いしても、不毛なやり取りが展開されるのがオチなので、
どうしてもお湯を浴びたい時は、
自前のバーナーでお湯を作って体をゴシゴシします。

暖かいお湯で体が洗えると心が復活します。

電気がないので、食事の調理も基本は炭火です。
毎日、本格炭火料理です。

スイッチを押せば電気が付いたり、ガスで火がついたり、っていうのは、本当に素晴らしいことです。
食事がガスじゃなくて、電気の調理器などが登場してくるのは、
かなりの大都会だと思って良いでしょう。
国によっても違いますが、タンザニアでは見かけなかったです。

炭火で毎日調理しようと思うと、こういう事態が発生します。
この現地の人が自転車で運んでいるのが、炭ですね。

炭ってどこでもかしこでも生えているわけでもないですから、
こうして、せっせと炭を売っているところまで行って、運ばないといけないわけです。

車で運べば良いのですが、自転車でさえ超高級品の世界ですから、
炭を運ぶのに車を使うわけにもいきません。

炭だけなら良いのですが、水がない村の場合、水も運ばないといけません。

だからと言って、彼らが貧乏で、毎日、生きていることに絶望しているのかというと、
そういうわけでもないんですね。
実際には、僕の知らないところで、絶望しているのかもしれませんけど。

ただ、アフリカでも比較的豊かなナミビアなど、
豊かな国ほど、ストリートチルドレンやホームレスが目立ってしまい、貧しい=悲しいとなります。
逆に村まるごと貧乏で、電気もすぐ停電しちゃうような村は、みんな明るく生きています。

タンザニアでも大きい町はこんな感じでビルも建っていたりします。
Iringaという町。
実際には、そんなに巨大な町ではないですが、州都ですね。
通り沿いはビルなども見えますが、裏手に入るとすぐにアフリカになって、
炭火で料理しています。

「そんなところ、よく自転車で行けるもんだね」
と言ってもらうこともありますが、慣れれば何とかなりますし、
慣れてくると、アフリカってものすごく気楽なんです。

生きてさえいればOK!!
これってすごく大事だなと僕は思っています。
実際、日本で生きていると、仕事がバリバリ出来ないといけないとか、
まあ、いろいろありますけどね。

人間の本質って生きてさえいればOKですよ。

人生の成功者とか失敗者とか、お金があるとか、ないとか、
人間力って、そういうことじゃなくて、本質的に生きている喜びを感じられる能力があるかどうか、
そういう点では、アフリカの人って本当にすごいです。

今でも時々、こうしてアフリカのことを思い出すと、
「アフリカは生きる勇気と、生きるすばらしさを僕の人生に教えてくれたな」
としみじみ思うのです。

次回は、アフリカを南から北に歩く旅人と道端でマンゴーを食べたお話をしようかなと思います。
福田のアフリカの思ひ出、次回もお楽しみにどうぞ。

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