諏訪地域、松本地域、伊那地域の工務店の池原です

家を建てる場所は、地形を考慮しながら考える必要があります。
区画分譲地として開発され売りに出されているほとんどの土地は四角形であり平坦なのですが、分譲されていない土地も
沢山、売りりに出されています。

四角の形以外の土地を変形地と呼びます。変形地とは、三角形、高角形、台形、菱形、三日月形など、言葉では言い表せないような歪の形です。
住宅建物は、四角形に作ることが多く、例えば、三角形の中に、正方形を入れ他と形を想像してみてください。
三箇所に　さらに三角の部分が残ります。　ここをどう計画するかで、その土地の利用価値が生まれます。

その部分を考慮した建築計画が私たち建築プロの腕の見せ所、っていうわけです。三日月型の土地を購入されてお客様の土地に住宅の配置、縄張りをしてきました。

机上で考えてるにあたり、まず、思い浮かんだことは、正方形の家はだめ、奥行くのサイズが不足する。無駄と思える空き地
スペースが残る。そこで、長方形の家にすることで、長細くすることで、土地の無駄なスペースが最小限にすることができる、
建物の奥行きはなくとも、最低限の奥行きを確保すれば　部屋としては不便を感じない。ただ、横に長い部屋、横に長い
動線になるだけ。　長方形の家でよくみられるのが長いローカ。　このローカを北側（陽当りが悪い）になるような設計を
見かけますが、（学校などこのパターンが多い）生活動線からは不便だと思い、ローカをなくせるような部屋と部屋をつなげる動線を考えました。

車をどこに駐車させるか、ということがもっとも重要なのです。正方形が入るスペースは建物の為に確保しておく。
駐車スペースは、三角形に残った部分に駐車するように考えます。この土地で、一番いい場所と思えるスペースは住宅建物に
残しておく。空いたスペースに駐車スペース、　庭、畑、物置など、四角でなくても利用できるからです。

もう一つ、必ずしも陽当りの良い南が開けているとは限りません。だから言って　仮に北側が開けているかといって
リビングなど、生活の空間の拠点を面して北側に配置してはならないのですが、　今回の変形地　西側が開けて
いるとしたら　西向のリビングを配置を考えるとういう手法もあります。　夏の西陽は暑さを運んで来ますが、
冬の西陽は室内の空間を暖めてくれる利点があります。　とにかく、その土地の特徴を生かすような設計をする、
周囲の状況、環境をみて　いいところを見つけて設計をすることです。