ブログ(BLOG)|諏訪・松本の工務店エルハウス

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アフリカの思ひ出③『キリマンジャロでスワヒリ語を学ぶ』

エルハウス住宅コンサルタント福田が若き日々、自転車でアフリカを横断した思い出の話シリーズです。
今回は第3回、「キリマンジャロでスワヒリ語を学ぶ」です。

前回はこちら『安宿はスワヒリ語でユンバ・ヤ・クララ・ワゲーニ』

前回は何とか泊まる場所、食べるものを確保することを覚えて行きました。
海外を自転車で走るのに、とにかく困るのが観光地じゃない村で生きる方法を見付けることです。
何が困るってとにかくカルチャーの違い。

でも、いったん慣れてしまうと、かなり楽になりますし、
逆を言えば慣れなければ、死あるのみ、です。
大丈夫です、みんな生きるか死ぬかの問題になると大抵のことが出来るようになりますよ(笑)

キリマンジャロに登る

誰でも登れる(?)5大陸最高峰キリマンジャロ

そんな具合で何とか慣れて行って、最初の目的地キリマンジャロのふもとの町モシにたどり着きました。
モシは、観光客も多いですし、とっても良い町です。
言うなれば松本市みたいな感じですね。登山のための拠点の町です。
(もちろん、松本市とは全く違いますけど)

キリマンジャロというとアフリカで一番標高の高い山です。
標高、実に5,895m。
赤道近くですが、頂上付近では鼻水が凍る寒さ5秒歩くと息が切れる酸素の薄さです。
周辺、特にケニア側ではコーヒー栽培も盛んですね。

「え?!そんなところ簡単に登れるの?!」
と思われる人も多いのですが、実は、キリマンジャロは誰でも登れる唯一の5大陸最高峰なんです。
もちろん、失敗することもありますが、死んだりするリスクはほとんどなく、かなり安全なんですよ。

キリマンジャロに登るには、必ずガイドさんを雇って、さらに国立公園の入場料を支払うよう国の法律で決まっていますので、
ツアー会社を探して、お金を払えば、あとは現地ガイドさんが案内してくれるというわけです。
(自転車じゃなく、普通に日本から行く場合は、日本で先にツアー会社を予約しとく方が楽です。金額は高くなりますが、安全ですし、楽ですよ)

登山のための道具もツアー会社で貸してくれますよ。
僕は自転車の道具しか持っていなかったので、登山道具は全てレンタルしました。(ツアー料金に込みでした)

キリマンジャロの途中

キリマンジャロのコカコーラルート?ウイスキールート?

さて、比較的誰でも簡単に登れるキリマンジャロですが、簡単と言っても、もちろん最低限の体力は必要です。
長野県に住んでいる方なら学校登山八ヶ岳や燕岳などに登ったことがある人も多いでしょう。
あれを5日連続やって、最後に鼻水を凍らせながら、息がすぐ切れる酸素の薄い、標高の高い部分をのぼるようなイメージです。

楽ではないですが、他の5大陸最高峰はロープやピッケル、アイゼンなどの装備を持って、クライミングもしないといけないことを考えると、
キリマンジャロはとっても楽ちんなんです。

そうは言っても、人によっては、あまりにイージーだと楽しくないですし、難しくても困りますので、
難易度ごとにいくつかルートがあります。

旅行者に人気なのがコカコーラルートウイスキールートと呼ばれるルート。(正式名称はマラングルートマチャメルートと言います)
コカ・コーラの方は山小屋泊まりで、歩く距離も短いので楽ちんです。
ウイスキールートはテント泊ですね。歩く距離も長いですが、登山にある程度慣れている人なら、ウイスキールートが圧倒的にオススメです。テントなどはツアー会社が全て運んでくれます。

現地ガイドと貧しいポーターたちと登る

さて、このキリマンジャロ登山
単純に登山として面白いということもありますが。
普通に旅をしていると、なかなか現地民と会話をする機会というのは少ないです。

ツアーで行くと、チーフガイド、サブガイド、コック、ポーターと10人以上のキャラバンに、
お客さんは僕を含め、5人くらい、
そのチームで登ってテントに泊まって進んでいくので、現地人ガイドなんかと会話をする機会も多いんですね。
(あまり現地人とは話したがらないというツーリストも中にはいます)

ポーター(荷物運び)の人たちは、ちゃんとしたリュックなど持っていませんし、
テントも調理道具なんかも、僕ら日本人が趣味の登山で使うような軽いものじゃないですので、
全ての荷物を頭の上に乗せて、不安定な足場の上も歩いて行きます

(写真では見えにくいですが、手前のチーフガイドさんたちはちゃんとしたザックなどの登山用品ですが、
後ろを歩いているポーターさんたちは、頭の上に荷物を載せています。
雨で足元も濡れて安全ではないですが、彼らは普通の町ではくようなぼろぼろのスニーカーで登ります)

自転車で旅していて、ボロボロの服装で、無駄に体力のありあまっている僕は結構彼らと話をするのですが。
チーフガイド、サブガイドさんなんかは比較的裕福なのですが、
ポーターやコックの人はまだ20歳にもならないような子どもも多いんですよね。
学校に行くための旅費を稼ぐために、キャラバンに参加するのだそうです。
そして、ポーターなどは給料ナシ、参加したお客さんがプラスで払ってくれたチップしか受け取れないというのです。

確かに10人を越える大所帯、このメンバー全員に給料を出していたら、ツアー会社の利益はほとんどありません。
しかし、チップは任意。
払う参加者もいれば、ほとんど払わない参加者も。

でも、キャラバンに参加する上でのルールなのでしょうか、「ミスター、チップが少ない、もっとくれ!」などと言いません。
もちろん、一応はチップの話はしますが、いくら、ということは明確に言いません。

キリマンジャロは最高に美しいですし、彼らもとても良い人たちだったのですが。
明らかに裕福な旅行者であるヨーロッパ人がチップを渋っているのを見ると、何とも悲しい気持ちになりました。
そうは言っても、僕も、そんなにお金に余裕があるわけじゃないので、たくさんのチップは払えません。

旅行者は必ずツアー参加の時に、値段交渉をしますが、
やはりここでの値引きも彼らに給料が支払われない原因なのでしょう。

何とも切ない気持ちになったのを今でも覚えています。

キリマンジャロのおかげで、一歩、アフリカに近付けた

無事にキリマンジャロ登山も終えて。
というか、キリマンジャロ登山は、日々、自転車で見知らぬ村を旅していた僕には、
ガイド、食事、寝床付きと、何とも贅沢な日々でした。
(普段の村の食事と比べると、結構食事なんかも美味しいんですよ。もちろん、日本の食事と比べると美味しくはないですが)

キリマンジャロ登山を終えると、また自転車で新しい村に進んで、
通じない英語に、うろ覚えのスワヒリ語で進んでいかないといけないわけです。

そういう旅の日々だと、どうしても毎日新しい人に会うけれど、同じ人と何日も一緒に過ごすことは難しいので、
キリマンジャロ登山は現地人と過ごせる良い体験になりました。

キリマンジャロ登山の中で、簡単なスワヒリ語も覚えられました。
「おなかが減った→ジャー」
「元気?→まんぼびーぴ?」
「元気だよ→ぽあ!」
「とうがらし→ピリピリ」
「簡単な数字」
このくらいあれば、とりあえず明日を生きて行くことは出来ます。

次回は、タンザナイトという宝石を売るマサイ族マフィアとビールを飲んだ話でもしようと思います。
次回もお楽しみに。

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