諏訪・松本の工務店の社長ブログ|家族物語843

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紀州杉

真壁と大壁の違いを徹底解説!木の香りを楽しむなら紀州杉の化粧梁がおすすめ

諏訪地域、松本地域、伊那地域の工務店の池原です

きれいだと思うですが・・・。

大壁(おおかべ)と真壁(しんかべ)を分かりやすく説明してみた

大壁(おおかべ)と真壁(しんかべ)は、木造在来工法において、室内側の仕上がりの違いを指します。

大壁とは?

現代の住宅で主流の仕上がり方法です。構造材である柱や梁(床を支える木材)を壁材で覆い隠し、仕上がりの室内から構造材が見えない状態の壁を指します。すっきりとした現代的なデザインが特徴です。

真壁とは?

従来の日本家屋でよく見られる伝統的な仕上がり方法です。構造材の柱が室内側にそのまま見える状態で仕上げられます。柱と柱の間の壁を塗り壁にしたり、クロスを貼るなどして仕上げます。木の温もりを感じられる、和風の雰囲気が特徴です。

真壁のメリットデメリット

木の香りや雰囲気が好きで、木の特徴を感じながら暮らしたいという方には、真壁が適しているかもしれません。
ただし、真壁は構造上、壁の厚みが大壁に比べて薄くなるため、壁内に充填する断熱材の厚みを落とさざるを得ません。そのため、断熱性能が下がる可能性があります。

とはいえ、「外張り断熱」という、壁の外側に断熱材を施す方法を採用すれば、断熱性能を補うことができます。ただし、この方法はコストアップにつながる点も考慮が必要です。

真壁で建てる住宅は現在では圧倒的に少ないですが、サイエンスホームは真壁を大きな特徴としています。
木の自然な香りや雰囲気を存分に感じながら暮らしたいという方には、サイエンスホームがおすすめです。

サイエンスホームをオープンさせる準備は整いました。

従来のエルハウスでは、大壁の仕上がりを基本としていました。
しかし、「木の自然な香りを大壁でも感じたい」「せっかくの木造住宅だから、一部でも木を見せたい」というお客様のご要望にお応えし、化粧梁を採用することがありました。

化粧梁とは、天井の一部に梁を露出させて見せる仕上げです。ただ、当時使用していた梁の材種は米松でした。

米松の特徴は、粘り強く、たわみに強いという点。しかし、その反面、節(ふし)が多いのが欠点です。しかも、その節が大きい場合もあります。

節のない材を「無節」と呼びますが、柱程度の10センチ角くらいのサイズであれば無節の材も存在します。しかし、梁となると10センチ×24センチ以上のサイズになるため、無節の材はほとんどありません。

こうした特徴を踏まえて、素材選びも慎重に行っています。

化粧梁を希望されるお客様から、時折「節の大きさ」や「節の数」についてご指摘を受けることがありました。

そこで今回、材木屋さんにお願いし、紀州杉を用意しました。

紀州杉は、その美しい木目と独特の温かみが特徴で、化粧梁として空間に自然の風合いを取り入れるのに最適な材です。

林業を営む人が年々減少し、山が荒れていく現状。同時に需要がなければ木を切り出しても仕方がない…という悪循環が続いています。

そんな中、紀州杉の美しさを改めて教えていただき、化粧梁の材をこれまでの米松から紀州杉に変えていくことにしました。

現在、サンプルとして、本社の打ち合わせコーナーに大工さんに設置してもらったものがあります。
赤っぽい色が米松、白っぽい色が紀州杉です。ぜひ見比べてみてください!

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