プロの私だって、失敗したことがあります。
諏訪地域、松本地域、伊那地域の工務店の池原です
これまで偉そうに「背伸びをするな」「こうすべきだ」と語ってきましたが、
ここで正直に告白します。 実は、私の家にも「失敗」がたくさんあるのです。
家づくりのプロなら完璧だろう、と思われるかもしれません。
でも、実際に住んでみて初めて気づくこと、
「あぁ、欲張らなきゃよかった」と思うことが、山ほどあります。
■ 憧れの「天窓」が、真夏の地獄を連れてきた。
どうしても明るい空間にしたくて、リビングの屋根に「天窓」をつけました。
ところが、設置場所を南西の屋根にしてしまったのが運の尽き。
真冬はいいのですが、真夏、そこからガンガンに差し込む直射日光は、
リビングをまるでサウナのように熱くしました。
「憧れ」だけで突き進むと、時に自然は牙を剥きます(笑)。
今なら言えます。天窓は、他にどうしても窓が取れない場所だけで十分です。
■ 「ロフト」は、埃をかぶる空き箱の墓場。
子供が小さい頃、秘密基地のように遊べると思って作ったロフト。
梯子で登るその場所は、結局どうなったか。
重い荷物は運べない。上り下りは面倒。
結局、PCの空き箱や「とりあえず取っておこう」という不要なものの溜まり場に。
ロフトがなければ捨てていたはずの物が、そこに居座り続けています。
成長した子供が、今さら梯子を登ることもありません。

■ 意図せず生まれた「最高」の場所。
逆に、大成功だったのが「室内干しエリア」です。
実はこれ、設計当初から狙ったわけではありません。
たまたま余っていた廊下の一部を使い始めたら、これが最高に便利だった。
バルコニーまで洗濯物を運ぶ手間もなく、
陽が当たらなくても24時間でカラリと乾く。
図面の上での「かっこよさ」より、
暮らしの中で「たまたま生まれた使い勝手」の方が、 ずっと毎日を助けてくれています。
■ 人の気配があるだけで、いい。
私は、ビジネスホテルの閉鎖的な孤独感が苦手です。
仕事をするなら、ガヤガヤしたホテルのロビーの方が落ち着く。
家でも同じです。 立派な書斎なんていりません。
家族がテレビを見ていたり、家事をしていたり、
そんな気配を感じるダイニングやリビングが、一番落ち着く場所です。
■ 「寝る場所」と「集まる場所」の優先順位。
私の失敗と経験から言えることは一つ。 子供部屋を「子供の数×6畳」にするのは、もうやめませんか。
子供が巣立った後、残されるのは使い道のない空室ばかりです。
寝るだけなら、それこそ3.7畳でいい。 その分、家族が笑い合えるリビングを、
ほんの少しだけ広げることに予算を回してほしい。
毎日納得のゆく人生を送るために。
私の失敗を、あなたの成功の糧にしてください。
かっこつけない家づくりが、結局は一番幸せになれるのですから。


