はじけ飛ぶM&M’s！さよならギブミーマネー！！【福田のアフリカの思ひ出12】
こんにちは、エルハウス福田です。
福田が若き日々に自転車でアフリカを放浪した日々の思い出話。
今回はいよいよマラウィ最終回です。
前回は、下痢の療養のためリロングウェイで、毎日、ジンとフルーツジュースを飲みつつ、
スラムに半ズボンを買いに行こうとして、怖くて半泣きになりつつ、
宿の水道水をペットボトルにつめて、市場に売りに行ったりしていました。
完治はしなかったものの、そこそこ治ったので、出発することに。
治らなかったら、今度は隣の国のザンビアの日本大使館のドクターに相談してみようという作戦です。
次はザンビア。
マラウィはザンビアの右の小さい国。
改めて地図で見ると小さい国ですが、濃密でした。。。
リロングウェイからは、マラウィとザンビアの国境へ向かいます。
走っていると、パンクをしました。
だいたいですが、自転車旅をしていると2000㎞に1回くらいはパンクします。
運が悪いともう少し頻繁にパンクしますけど。
さて、パンク修理をしていますと、子どもたちに囲まれました。
別に危険はないのですが、「ギブミーマネー」とうるさいのです。
ギブミーマネーも毎日言われ続けているとある程度は慣れてくるとは言え、
やはりこの人数に囲まれるとうるさいですし、小さい子どもたちに言われると心傷みます。
そこで、首都リロングウェイで買ったM&M’sをあげようと思い付くわけです。
M&M’sというと、日本でも売っている、あのチョコレートですね。マーブルチョコみたいなやつ。
アフリカでM&M’sを買える場所は本当に限られているので、すこぶる貴重です。
僕の大好きなM&M’s。
でも、これは子どもたちも喜ぶだろうと、プレゼントすることに。
取り出して、あげようとすると、にゅっと10本の腕が伸びてきます。
「1袋しか持ってないから、みんなで分けて食べてくれよ！」
そう言って、1本の腕に適当にM&M’sを渡します。
受け取った少年が走り出します。
それを全員が追いかけます。
壮絶なバトルが繰り広げられます。
何人かの子どもが引っ張りあって袋が破けて、色とりどりのM&M’sが舞い散りました。
イエスだったら5000人の人々にでも一袋のM&M’sの軌跡を起こせたかもしれませんが、
僕には10人ちょっとの子どもにM&M’sを分け与えることも難しかったようです・・・（笑）
でも、このM&M’s事件、僕の中では結構思い出に残っていることで。
M&M’sは人数分以上の粒は入っていたはずなんです。
でも、引っ張りあってはじけ飛んでしまった。
石油や食料などの資源って、同じようなことが起きてますよね。
マラウィの子どもたちは今日も裸足で暮らしているわけです。
国境はトラックが大渋滞でした。
ザンビアに入ると、ピタリと、
「ギブミーマネー」の嵐がやみます。
（たまには言われますが、毎日10回以上言われるということはなくなります）
別にザンビアもお金持ちってわけじゃないです。しっかりアフリカです。
ただ、ちょっと大きい町になるとスーパーもあります。
割とビジネスしている白人さんも多くなってきます。
まあ、そうは言ってももちろんアフリカですし、
マラウィと同じようなところもたくさんあるのですが。
アフリカのウォームハート マラウィ。
行った人にしか分からない独特の世界、何と言いますか、愛にあふれていると言いますか、
説明が難しいですけど。
僕はマラウィって大好きでした。
半分以上下痢でつらかったですけど。（笑）
ありがとう、マラウィ。
次回からはザンビア編です。
次回もお楽しみに。
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