【別荘地vs集落】「人間関係の煩わしさ」を、お金で買いますか?
諏訪地域、松本地域、伊那地域の工務店の池原です
信州への移住やセカンドハウスを考えるとき、
最初にぶつかるのが「別荘地にするか、それとも地元の集落(街中)にするか」という選択です。
これらは、単に「場所」が違うのではありません。
「どんな生き方を選ぶか」という、まったく異なる世界の話です。
ここを勘違いして土地を選んでしまうと、
せっかくの信州ライフが苦痛になってしまいます。
■ 煩わしさを「お金」で解決する、別荘地という選択。
「近所付き合いは一切したくない」
「ゴミ捨て場の当番や、冬の道路の雪かきなんて御免だ」
そう思う方は、迷わず別荘地を選んでください。
別荘地では、あなたが嫌がる面倒な作業を、
管理会社が代わりにやってくれます。
ただし、それには相応の「代償」が必要です。
毎月の管理費、スーパーや駅からの圧倒的な距離、車がなければ生活できない不便さ。
別荘地で暮らすということは、「生活の不便さを受け入れる代わりに、
人間関係の煩わしさを、お金で買う」ということなのです。その割り切りができるなら、静かで素晴らしい環境です。
■ 「孤独死」か「お付き合い」か。古い集落のリアル。
一方で、地元の古い集落や街中に住むなら、
正直、それなりのコミュニケーション能力が必要です。
田舎特有の「ご近所の目」や、地域の寄り合い、
水路の掃除……。「面倒くさいな」と思う瞬間は必ずあります。
でも、これが田舎のリアルであり、本来の「人間の暮らし」です。
「誰とも関わりたくない」と完全に心を閉ざしてしまえば、
待っているのはただの孤独です。
人は結局、誰かと支え合って生きていくもの。
ガヤガヤした人間関係の中でこそ、困ったときに助け合える安心感が生まれます。
■ 誰も教えてくれない、別荘地の「盲点」。
もう一つ、多くの方が勘違いしていることがあります。
「せっかく信州に住むなら、八ヶ岳やアルプスの大パノラマが見たい!」と、
別荘地を探す人がいます。
はっきり言います。別荘地で眺望を期待するのは、ほぼ皆無です。
別荘地の大半は「森林の中」にあります。
周りは木に囲まれていて、見えるのは木と、隣の別荘の屋根くらいです。
「綺麗な景色が見たい」と言いながら、
「人とは関わりたくないから森林の別荘地に行く」というのは、
まさに本末転倒。景色が開けている場所というのは、
それだけ人の生活圏に近い場所、つまり集落の近くにあるものなのです。
■ 100点はない。だからこそ「何かを譲る」。
人間関係の自由を取って、不便さと木々の静寂に包まれるか。
生活の便利さと人の温もりを取って、地域の輪に飛び込むか。
どちらが正解ということはありません。
ただ、すべてが手に入る100点の場所(ブログ記事)はないのです。
毎日納得のゆく人生を送るために。
あなたが信州で「本当に譲れないものは何か」、まずはそこから一緒に整理していきましょう。

