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この天井って板張り? 木目柄のクロス?|長野県伊那地区の注文住宅編

こんにちは、住宅コンサルタントの福田です。

先日、お客様から、
「天井を板張りにしたいんですけど、板張りって結構お高いんですよね? 木目柄のクロス(壁紙)でコストを抑えたいんですけ、どうなんですかね?」
というご質問を頂きました。

これ、オススメしやすい場合とケースバイケースですので、自分たちの希望と合っているかしっかり考えてみるのが重要です。
上手に使うと、一気に家の雰囲気が気品あふれるものになります。

実際に木目柄のクロスを天井に施工したおうちの実例の写真と合わせて考えていきましょう。

↑1階のフローリングは栗の無垢材、吹き抜け上の天井は実は木目柄のクロスです。

この家のリビングは本当に素晴らしいです。
2世帯住宅なので、広くて、高さも開放感のある快適なリビングということで作らせて頂きました。
1階はおじいちゃん、おばあちゃんも使うリビング。
吹き抜け上の2階ホールは主にセカンドリビング。
吹き抜けで2つのリビング、家族の共有空間をゆるやかにつなげることで、ダイナミックで美しい空間が出来ました。

いつか孫が出来たら、こんな2世帯の家を建ててもらいたいです。

天井まで遠い場合(吹き抜けや勾配天井)

吹き抜けの上の天井の場合、1Fからではクロスか板張りかはプロでも絶対に分かりません。
離れた距離を木目柄のクロスかどうか判断するのって、木目があまりにキレイすぎるかどうかです。
無垢の木では、そんなにキレイに木目が連続しないよね、というように見分けますが、
それでも、吹き抜けの上まで距離が離れているとそこまで見えません。

勾配天井の場合はどうでしょう?
近くなるので、意識して見ればいくらか分かるかもしれませんね。
とは言っても、一般の人は分からないんじゃないでしょうか。

それでも、やはり普通の高さの天井よりは遠いのでクロスか本物の板張りかって意識してみないと難しい場合も多いです。

圧迫感にならないように

遠いから分かりにくいということもありますが、空間としての快適さとしても、
板張り、木目は普通の天井の高さで広い範囲を木目にすると空間に圧迫感が出てしまう場合もあります。

そういう意味でも、高いところにだけ使うというのは良いと思います。

手に届く部分には木を使う

↑2階ホールにて。天井は木目柄クロス。
また、窓からの眺めが最高の立地なのです。

天井の場合は基本的に手が届かないので、板張りかクロスか分かりにくいです。
壁はやっぱり分かってしまいますね。
こういう手すり部分のように手で触れるところには、きちんと木を使うということもポイントです。

別にクロス=偽物=悪いということはないんですけど、
見た目が木なのに、手で触ったら木じゃないと、ちょっとびっくりしちゃいますので。
手で触れるところには木を使っておくことで、天井も本物の木のように引き立ちます。

木の色合いを考える

木目柄クロスに限らず、集成のフローリングなどでもそうなのですが。
木目の感じが映える色合いのものと、そうじゃないものがあります。

この家のように杉柄は、本物と見分けがつかないほどリアルなものも多いと感じます。
(製品の数、需要も多いためでしょう)

逆にレッドシダーなどの樹種は分かりやすいんじゃないかな、と。

とは言え、この辺りは個人の感覚ですが。

↑レッドシダーの天井板張り。これはクロスじゃなくて板張り。レッドシダーは自然な色のばらつきが魅力なので、どうしてもクロスだと不自然になりやすいです。
木と言っても、色味が違えば雰囲気も大きく違います。
色味だけじゃなく、照明の雰囲気や扉の色など、いろんなものの合わせ方もいろいろ変わってきます。

何にせよ、大事なのは調和です。
本物の板張りであれ、クロスであれ、明らかに周囲の色と調和していないものは厳しいです。

極論ですが、自然な流れで気持ち良い天井だなと感じられるものであれば、板張りでもクロスでもどっちでも良いのです。

クロスの場所はクロスの場所でメリハリを付ける

今回のように、
「吹き抜けの上だから遠いけれど、リビングから見えるところなので、ちらっとでも木の雰囲気が見えるようにしたい」
ということでしたら、そこまで本物の板張りにこだわる必要はないんじゃないかなと私は思っています。

ただ、
「1階のリビングの天井も木目のクロスにしようかな」
ということでしたら、
「んー」
と悩みどろころです。
1階の天井を木目にするなら、掘り込み天井にするなどして高さを作ったりするか。
あるいは板張りじゃなくて、梁見せ天井にして木の感じを作るのも良いかなと思います。

何もしないところは何もしないで、普通の壁などと同じクロスにするのも大事です。

「天井なら遠いからクロス張りでもOKですか?」
という質問に関しては、本当にケースバイケースです。

大事なのはバランスですね。

写真だとどうしても分かりにくい部分もありますので、
理想は実物を見学することです。
ただ、実物を見学できないものも多いです。
そんなときは経験豊富なプロのアドバイスを信じるのも重要です。

みなさまの家づくりの参考にして下さい。

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